1991-11-18 第122回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第3号
○丹波政府委員 最近、国連は要員提供が加盟国から行われる場合に国連と加盟国との間で結ばれるであろうその協定のひな形というものを公表しておりますが、そのひな形の中に第七項というところがございまして、それによりますと次のようなことが書かれてございます。「〔参加国〕によって利用に供される人員は、」略しますけれども、「安全保障理事会の権限の下に事務総長に付与された国際連合の指揮の下に置かれる。」
○丹波政府委員 最近、国連は要員提供が加盟国から行われる場合に国連と加盟国との間で結ばれるであろうその協定のひな形というものを公表しておりますが、そのひな形の中に第七項というところがございまして、それによりますと次のようなことが書かれてございます。「〔参加国〕によって利用に供される人員は、」略しますけれども、「安全保障理事会の権限の下に事務総長に付与された国際連合の指揮の下に置かれる。」
要員提供だと言う。けれども、そういう場合も、現地では戦争しているのですね。明らかに戦争している。布告なき戦線というふうに、とにかく戦争している。そこへ出すわけですよ。出すことになるわけだ。あなたは知らないとおっしゃるけれども、こういう答弁をしているから、知っていらっしゃることは事実、やるやらないは赤十字の独自の見解でおやりになる。
もうそういうことがあるからこそ、もしこういう事態のもとで日赤が出て行くとすれば、日赤の旗も使えない、赤十字としての行動もできない、政府の要員提供だと、こういうことを言ってらっしゃる、赤十字で交渉に行った人が。そういう場合には、これはジュネーヴ精神とは違ってくるのじゃないかということを私は聞いている。
それから、また、総評や医労協が交渉したときにも、日赤が出て、まあこれが一番不安なんですが、日赤が出て行くとすれば、日赤の旗も使えず、赤十字としての行動もできない、政府に対する要員提供だ、こういうことを言っていらっしゃる。
要請するとすれば、外務省がこれは日赤に要員提供という形になっていくだろうと思うのでありますけれども、その具体的な方法、まあ、さらにその派遣をする意味についてこの際ひとつお聞かせいただきたいと思います。
今日までわれわれの方で、先方にこちらの意思をはつきり伝えておりまる一、二の点を申し上げますならば、今まで従業員を、要員提供という名目のもとに、いわゆる定員のわく外であろうと、仕事の上で困つておろうと、かまわずに要求されて提供いたしておりましたが、そういうことはわれわれは今後はできないといつたようなことは、すでに今までの過程の中に意思は表示いたしております。
○山下(知)政府委員 この点は、私今まで再々例として申し上げたのでございますが、要員提供という今までのような業務は、お断りする考えでおります。つまり人を出してくださいと言つたときに、今までのような自治権のないような、そんな要員の提供はしたくないのであります。そこで向うにおりたいという人は、籍をかえて向うで働くようになるかもわかりませんが、それ以外の人は、みな帰つて来てもらう考えでおります。